大きなのっぽの古時計

今時の小学校の音楽の時間には、子供達がどんな歌を習っているのか検討もつきませんが、私の世代、おそらくその前後の世代でも『大きな古時計』は音楽の教科書の定番でした。『おかあさんといっしょ』を見た後の『みんなのうた』で歌われていた記憶もあります。10年程前に平井堅さんがカバーして大ヒットした時にはとても懐かしい気持ちになり、「大きなのっぽの古時計、おじいさんの時計」と、いっしょに口ずさんだものです。小学校の教科書には、きっとオリジナルの作曲者の名前も記されていたことと思いますが、この時まで私は原曲がアメリカ人によって作詞作曲されたものとは知りませんでした。原曲のタイトルは『マイ・グランドファーザーズ・クロック』で、タイトル、歌詞にもあるように、文字通りおじいさんの時計だった訳です。アメリカでは、背の高いこの手のロングケース・クロックはグランドファーザー・クロックと呼ばれることも多いのですが、私にも小さい頃祖父の家の蔵に置かれていた大きなのっぽの古時計の思い出があります。

みんなの大好きな大きな古時計に+1 !

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大きなのっぽの古時計
今時の小学校の音楽の時間には、子供達がどんな歌を習っているのか検討もつきませんが、私の世代、おそらくその前後の世代でも『大きな古時計』は音楽の教科書の定番でした。『おかあさんといっしょ』を見た後の『みんなのうた』で歌われていた記憶もあります。10年程前に平井堅さんがカバーして大ヒットした時にはとても懐かしい気持ちになり、「大きなのっぽの古時計、おじいさんの時計」と、いっしょに口ずさんだものです。小
おじいさんの時計
私が小学校低学年だった頃に取り壊されてしまうまでは、父方の祖父の家には敷地内に古い白壁の蔵がありました。中は夏でもひんやりしていて、奥には古ぼけた甲冑なども無造作に置かれている時代を超えた空間で、年上のいとこ達や私には恰好の遊び場でした。その蔵の片隅にその巨大な(子供の私の印象ですが)時計は置かれていました。父いわく、その昔父が小さかった頃には母屋の玄関広間に置かれていたのだそうですが、父の記憶が
アンティークとしての価値
その昔は、様々な場所において、ただひたすら正確に時を刻むという時計本来の用途が、ロングケース・クロック(日本ではホール・クロックと呼ぶようですが)の最も重要な役目でした。でも、デジタル化の進んだ現代では、時計としての機能より、装飾品としての美しさとアンティークとしての価値のみが注目される存在となっているようです。そうした理由からでしょうが、日本にもアメリカにもこの種の大型置時計を専門に取り扱う時計